ウインドウサインのデザインデータ作成

先日、店舗のウィンドウサイン(窓面広告)のデータ制作を担当させていただきました。ウィンドウサインや看板のデザインは、パソコン上の見た目だけでなく、事前の調査や実現場での条件が仕上がりを大きく左右します。
今回は、データ作成時に欠かせない「現場視点」の注意点をまとめてみました。

今回の現場は路面の1階。正面入り口とその隣に大きなガラス面があり、前方には遮るものがない非常に目立つ立地です。
こうした場所では、コンセプトに合わせて最適な仕様を選ぶことから始まります。切り文字にするのか、全面印刷の外貼り・内貼りにするのか、あるいは半透明やグラデーションにするのか。内装や外観との相性を見極めることが大切です。

納品サイズと「余白」の考え方

データ作成において最も重要なのは「幅」のサイズ設定です。
ガラス面の実寸ギリギリでデータを作ってしまうと、施工時に数ミリのズレが生じただけで、サッシとの間に隙間が出てしまいます。これではせっかくのデザインも台無しです。

そのため、実際に貼る業者さんと事前に入念な打ち合わせを行い、実寸サイズに対してどの程度の「余白」を持たせて納品するかを決めます。施工環境にもよりますが、左右に5cm程度の予備を持たせておくと、現場でサッシに合わせて正確にカット調整ができるため、隙間のない美しい仕上がりになります。もちろん、業者さんによって指示が異なりますので、事前の確認がおすすめですね。

1階路面ならではの高さ確認

次に重要なのが、シートを貼る「高さ」の設定です。2階以上の場合は見栄えを優先すれば良いですが、1階の路面店では周囲の環境に注意を払う必要があります。

例えば、外部の遮蔽物。意外と見落としがちなのが、通行人の駐輪や駐車です。せっかく診療案内などの重要な情報を入れても、自転車一台で隠れてしまう高さでは意味がありません。また、店頭にイーゼルや立て看板を置く場合、それらによってデザインの下部が隠れないかを確認しましょう。

また、忘れがちなのが室内の段差と目線です。室内に段差がある場合、外から見る人と中にいる人の高さがずれます。プライバシー保護と視認性のバランスを考慮して位置を決める必要があります。
これらは事前に現場で実際に貼った時のシミュレーションを十分に行うことが、失敗を防ぐ鍵となります。

素材と印刷手法の選択

今回は、クライアント様のご希望で透明シートに反転印刷を施し、その上から白シートを貼り合わせる仕様ということでした。光を通しにくく、白い背景によってデザインの発色を希望されており、貼る内装業者さんからの希望で内張り用シートのデータ作成のご依頼でした。貼る方は、看板業者さんや内装業者さん、またはご自分で貼ることもあるかと思います。いずれにしても貼りやすく、かつ剥がれにくい最適な素材選びが求められます。

ウィンドウサインは、単なる情報の表示板ではなく、その店舗の「顔」になります。
「自分の店舗にはどんなタイプが合うのか」「位置はこの高さで大丈夫か」など、少しでも迷うことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。